『ありがとう』インド緑M1H（緑系）のお墓。大庭台墓園芝生墓地

藤沢、茅ヶ崎、平塚を中心に、安心価格を心がけて、お墓のお仕事をさせていただいています、アイシンの佐保（サホ）です。大庭台墓園芝生墓地に、「ありがとう」の言葉が印象的なインド緑M1H（緑系）のお墓を建立させていただきました。

大庭台墓園芝生墓地新規建立　インド緑M1H（緑系）

ホームページをご覧になったご夫妻様からお電話でご相談いただきました。大庭台墓園の芝生墓地をお持ちで、長年叶わなかったお父様のお墓を建てたいとご希望でした。現地でお会いすることになり、お話を伺いました。

ご一緒に施工例を見ながらご希望を伺うと、特別に具体的なご希望はないものの、「あまり大きな予算では考えていない」とおっしゃっていました。その後、お墓の形や石の種類等をご説明しながらご一緒に施工例を見ていくうち、インド産緑Ｍ1Ｈという石を気に入っていただけました。吸水率が低く紫外線の劣化にも強い石で、弊社でも多数の施工例があります。図面やお見積りをご提案して、お墓の建立をお任せいただきました。

「ありがとう」という言葉が印象的なお墓です。亡くなられたお父様への思いも込められているようです。「ありがとう」とひらがなで文字を彫刻することに決まって、弊社で文字の見本を作ってご提案しました。「梨彫り」と呼ばれる技法で彫刻、右下にはご家名もしています。

お墓に文字を彫る際は、書体や文字の大きさ・配置、彫刻の方法など、実に様々なことを決めておかなくてはなりません。特に、棹石正面はとても重要な部分です。弊社では、いくつかの書体で実寸大の文字見本原稿を作り、それをお墓に当てて、可能な限りお客様に実際にご確認いただいています。と言いますのも、ずいぶん昔に完成したお墓をご覧になったお客様が、「こっちのほうがよかったかな…」とつぶやかれたのを耳にしてから、できる限りご満足いただけるお墓にするためには、少し手間がかかっても十分な調整することが必要だと感じたからです。書体は楷書・行書、彫刻方法も素彫りや梨彫りなどでご用意し、実際に現地で見ていただくことで、細かな配置や大きさなどご希望を吸い上げてもう一度原稿を作成、ご確認いただいてから彫刻にとりかかるようにしています。この点は、完成したときに心からご満足いただけるお墓にするための、弊社のこだわりでもあります。

棹石は、側面からみると少し厚みを抑えた「ストレート型」となっています。気に入っていただけたインド緑を使用して、工夫することでご予算内での施工を実現できました。棹石の頭は丸みを持たせて、雨などが流れて溜まらないようになっています。また印のように、台座の四辺は水が溜まらないように水垂加工をしています。

香炉の天面も棹石同様に水が溜まらない丸みがある構造で、全体的なバランスを持たせています。香炉・花立は、弊社では通常のことですが、お墓全体と同じように角の部分は面取りをして仕上げました。また手前の拝石は、印のあたりから手前に向けて勾配を付け、表面に水が溜まらないようにしています。

棹石右側面には建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しました。また拝石は、弊社ではこのようにコンクリートの既設カロートよりも少し奥行きや幅を大きめに作成しています。そうすることで拝石を開けやすく、コンクリートがむき出しにならないので見た目もとてもきれいに仕上げることができます。

「梨彫り」は、旧来の素彫りなどの彫刻方法のように文字部分を深く彫り込むのではなく、文字の部分の高低差がほとんどありません。そのため、文字の溝にごみや泥・ホコリなどが溜まらず、特に大雨などで泥が飛んだりすることもある芝生墓地では、お手入れのしやすい彫刻です。ここ10年ほどで特に人気の出てきた方法で、このような濃い色合いの石の場合は、彫刻内容が見えやすいという利点もあります。また最近は、ご家名だけではなく、亡くなったご家族への思いや、残されるご家族へのメッセージを彫りたいとご希望いただくことも以前より増えました。「言葉と家名の両方を彫刻したい」というご希望も多く、せっかくのメッセージを活かすためには、弊社でこだわって行っている文字の配置や大きさなどを入念に調整する作業は、より重要になってきました。

お客様は神奈川県庁にお勤めの方で、お墓の建立にあたり色々と事前に調べたりもされたようです。初めてのことで恐る恐る電話したんだよとおっしゃっていましたが、「アイシンさんに作ってもらってよかった」とご夫婦で喜んでいただくことができました。お話しする中で、使用したい石の種類やご予算等を明確に伝えていただけたので、できる限りご希望に沿えるよう工夫することで、ご要望にお応えできたと思います。その結果、お喜びいただけて本当によかったです。ありがとうございました。末永く大切にお参りいただけますと幸いです。